水素還元 固溶化処理

水素還元 固溶化処理とは

固溶化は、炭化物が析出したオーステナイト系ステンレス鋼を1000℃~1100℃に加熱し、オーステナイト単相の組織となるまで温度保持後、急冷させる処理です。
この処理により炭化物を固相内に溶け込ませることで、粒界腐食などの局部腐食を防ぐ効果があります。

東研の強み

オーステナイト系ステンレス鋼の固溶化処理は真空炉での処理が一般的ですが、弊社はAXガス(アンモニア分解ガス)を使用する事により、連続炉(ハンプ炉)で処理する事が出来ます。その為、真空炉と同等の高い光輝性をもちながら、大量生産が可能となり、コスト低減に寄与します。
また、独自の専用設備によりロール形状の処理も可能です。

アンモニア熱分解化学式

2NH3 → N2 + 3H2
*AXガス・・・アンモニアを熱分解した時にえられる水素と窒素の混合ガス

ロール形状処理(自動巻き取り機)

自動巻き取り機
自動巻き取り機内 各ゾーンの役割

設備ラインナップ

処理 仕様 設備名 三重 名張 東住吉 寝屋川 富田林 小野 播磨 橋本 総計
プレス ローラーハース式 連続炉(ハンプ炉) 2 2

設備

水素還元 固溶化処理の設備

対応寸法

ロール形状 最大 幅198mm×t0.1
スリーブ形状 最大 φ250×h60×t1.0

材質(生産実績)

  • オーステナイト系ステンレス鋼 SUS304、SUS316
  • フェライト系ステンレス鋼 SUS430