COATING コーティング(DLC・PVD)
「金属熱処理」と「コーティング」の合わせ技で次世代の強度と機能を実現
DLCやPVDなどのコーティング技術に注目が集まってきたのは最近で、まさにこれからの可能性のある技術と言えます。
各社が技術開発を競う中、当社は開発力だけでなく実績においても業界トップ※1を維持しています。
東研サーモテックのコーティング業界における強みは、金属熱処理加工で培った部品加工のノウハウを活用しながら、製品の素材や用途に合わせて、コーティングと金属加工の良い所を合わせた製品加工のご提案ができることです。
コーティングだけで実現しようとするとコスト高になる強度や機能加工を、素材の見直しや熱処理加工との併用によってコストをおさえながらご要望を満たすご提案も可能です。
※1 東京商工リサーチ調べ : 2022年度加工賃(材料費除く)で比較
- 2022年度のDLCコーティングに関する加工賃の売上げで
国内NO.1を記録しました。
当社の2022年度の加工賃売上(材料費除く価格)が国内のDLCコーティングに関する
加工賃に関してトップであったことが判明しました。
これからも多数のご要望に沿える技術のご提供に邁進してまいります。
自動車エンジン部品の加工で培った精密精度の高い品質レベル
コーティング工程は、非常に高い精密精度が求められます。金属熱処理において、長年に渡りエンジン部品など精度要求の高い製品を多く取り扱ってきた当社は、薄膜コーティングにおいても高品質を実現しています。電子部品レベルのクリーンルーム内での作業や走査電子顕微鏡(SEM)での品質チェックなど、徹底した品質管理体制のもとで生産を行っています。
コーティングの受託加工の先駆け/大量生産にもいち早く対応
金属熱処理同様、コーティングの受託加工においても当社は草分け的存在です。各社が社内で皮膜開発や加工を行うことが主流であった時代から、いち早く生産体制を整え、受託業務を開始しました。
また、採算ラインに乗せることが難しいとされていたコーティング工程を、自社の設備部門による冶具開発や設備開発、自動化技術の採用など、試行錯誤を重ねながらもいち早く大量生産を実現させました。
現在、DLCコーティング生産量では国内シェアNo.1、技術力・開発力は群を抜いてトップレベルを維持しています。
新皮膜の開発・性能評価(摩擦摩耗試験機)も自社対応
当社では、より高性能な皮膜を求め、日々新皮膜の開発に取り組んでいます。コーティング設備の各メーカーが提供しているレシピ的な皮膜も存在していますが、当社ではそれらを検証の上、さらに高性能な自社開発皮膜によるコーティングを行っています。
薄膜コーティング技術は、産業分野で注目されてから日も浅く、まだまだ可能性が残されている技術です。当社は摩擦摩耗試験機による性能評価も自社で対応可能で、圧倒的な新皮膜の開発スピードを誇っています。
コーティング(DLC・PVD)の対応技術
DLCコーティング(カーボン系)
Diamod Like Carbonの略称であるDLCは、ダイヤモンドの様な非晶質炭素コーティング膜として優れた摺動性を持ちます。
非常に硬く滑らかであり、自動車エンジン部品をはじめ様々な分野で活躍しています。
PVDコーティング(クロム系)
物理的蒸着法Physical Vapor Depositionの略称であるPVDコーティングはクロム系とチタン系に大別されます。クロムを主元素とするコーティング膜は油中での優れた摺動性より自動車部品へ、その他元素を添加することで高硬度・耐熱性を有し治工具へも採用されています。
PVDコーティング(チタン系)
物理的蒸着法Physical Vapor Depositionの略称であるPVDコーティングはチタン系とクロム系に大別されます。チタンを主元素とするコーティング膜は優れた耐熱性と高硬度より切削工具へ、その他元素を添加することで特徴を更に伸ばしドライ切削工具や金型へも採用されています。