CrAlN

CrAlN(Chromium Aluminium Nitride)とは

最表面にAl2O3(アルミナ)膜が形成された耐熱性と耐摩耗性を兼ね備えた複合膜となります。
CrNの高い摺動特性も有しており、採用範囲は冷間鍛造の金型や過酷な高温環境下におかれた熱間鍛造やドライ切削に採用されており、鍛造/工作機械分野では最もメジャーな被膜となります。
現在ではCrAlNの非常に優れた特性を更に向上させるため、各社が様々な応用膜を開発しております。
弊社ラインナップとしてはCrAlNの最上位膜【U-CrN】の開発に成功しました。

仕様

※硬度・膜厚・成膜温度につきましては環境に応じてチューニング致します。
成膜方式 ARC方式
硬度 3,000HV
膜厚 2~4μm
酸化開始温度 900℃
成膜温度 ~500℃
濃灰色

特長

①耐熱性
900℃まで酸化しない高い耐熱性を兼ね備えます。
②耐摩耗性
高い表面硬度とAl₂O₃保護層の形成により耐摩耗性が大幅に向上します。
③摺動性
CrAlNは高温環境下での安定性に優れるため、高温での摺動においてはより安定した性能が期待できます。

主な用途

高速切削工具: 高速での切削加工では、工具が高温にさらされますが、CrAlNの高温硬度維持能力により、工具の摩耗を抑制し、長寿命化に貢献します。
金型: 冷間鍛造プレス金型などの耐摩耗性向上、焼き付き防止に役立ちます。

設備ラインナップ

処理 仕様 設備名 大阪 三重 タイ 中国 マレーシア 総計
PVD バッチ式 コーディング設備 2 0 2 1 2 7

設備能力

有効炉内寸法

小型 φ450㎜×H400㎜
中型 φ700㎜×H700㎜