真空浸炭(徐冷)

真空浸炭(徐冷)とは

減圧下で浸炭雰囲気ガスを使って行う浸炭処理です。
炉内の雰囲気を減圧し、炭化水素系ガス(アセチレン)を炉内に導入し浸炭を行い徐冷します。

特長

  1. 高濃度浸炭が可能。
    • 高い表面硬さ (最表面HV1300以上)
    • 耐摩耗性、耐ピッチング性、耐疲労性、耐焼付き性が向上
    • ガス浸炭と比較して高温強さが向上
  2. 粒界酸化がゼロ
  3. ステンレス鋼への浸炭が可能
  4. ムラの無い均一浸炭と細穴・止まり穴への浸炭が容易
表面硬さと焼戻し温度のグラフ

東研の強み

真空浸炭+徐冷により、浸炭前の焼準・焼鈍工程は不要となります。
また、2次焼きの選択肢が目的に応じて使い分けが出来ます。

2次焼きの選択肢

真空浸炭(徐冷)加工方法として、浸炭と焼入れの2工程があります。
浸炭を行いその後焼入れ、という順序で加工を行いますが、焼入れは連続炉焼入れから高周波焼入れまでの5種類の加工方法をお選びいただけます。
焼き入れの加工方法はそれぞれコストに違いがあり、高コスト処理は特に付加価値が高く、打痕・疵の発生や熱処理歪みが生じやすい製品に多く採用いただいております。
製品特性やご希望の仕上がりに応じて最も適切な加工方法をご提案いたしますのでご相談ください。

設備ラインナップ

処理 仕様 設備名 三重 名張 東住吉 寝屋川 富田林 小野 播磨 橋本 総計
真空浸炭
(徐冷)
ローラーハース式 真空浸炭炉(徐冷) 3 3

設備

真空浸炭(徐冷)の設備