真空焼入れ 固溶化

真空焼入れとは

真空焼入れとは、減圧下で加熱した後、ガス、油または水で急冷する処理です。
酸素の排除によって鋼材表面の酸化や脱炭を防止すると同時に、焼入れの効果によって鋼材を硬くし、高い光輝性と耐摩耗性や引張強さ、疲労強度などの強度を向上させることができます。

固溶化とは

固溶化は、炭化物が析出したオーステナイト系ステンレス鋼を1000℃~1100℃に加熱し、オーステナイト単相の組織となるまで温度保持後、急冷させる処理です。この処理により炭化物を固相内に溶け込ませることで、粒界腐食などの局部腐食を防ぐ効果があります。

東研の強み

長年培った経験を活かし製品形状に応じた治具を自社設計し、鋼の凝着を防止し歪を抑制します。高い排気能力により銀白色の美しい製品をお客様にお届けします。
また、経年変化を抑制させる「サブゼロ」装置も保有しております。

設備ラインナップ

処理 仕様 設備名 三重 名張 東住吉 寝屋川 富田林 小野 播磨 橋本 総計
真空焼入れ/
固溶化
バッチ式 真空焼入炉 3 4 7
冷却剤 N2ガス N2ガス
バッチ式 真空焼戻炉 2 2 4
サブゼロ バッチ式 サブゼロ装置 1 1

※連続炉(ハンプ炉)は固溶化のみ対応可

設備能力 真空焼入れ炉

最高温度 540℃~1280℃
有効炉内寸法 800mm×800mm×1300mm
冷却圧力 280kPa(2.8bar)
冷却ガス N2ガス
小パーシャル 7Pa~130Pa
大パーシャル 4kPa~87kPa
パーシャルガス N2ガス

設備

磁気焼鈍の設備