U-CrN(Ultra Chromium Nitride)とは
CrAlNの最上位膜となります。
CrとAl以外に特殊な合金元素を複数添加することにより、セラミックコーティングとしての硬さと耐熱性の限界を最大限まで引き上げました。
高硬度U-CrN、以前はその硬さから数μm成膜すると自己崩壊を繰り返す事が難点でしたが、成膜装置の進化により現在では20μmを形成しても全く問題ありません。
唯一無二となる次世代CrAlNコーティングの【U-CrN】を是非お試しください。
仕様
※硬度・膜厚・成膜温度につきましては環境に応じてチューニング致します。
成膜方式 |
ARC方式 |
硬度 |
3,500HV |
膜厚 |
2~5μm |
酸化開始温度 |
1100℃ |
成膜温度 |
~500℃ |
色 |
濃灰色 |
特長
- ①耐熱性
- 複数の金属元素を添加することにより1100℃まで酸化しない高い耐熱性を兼ね備えます。
- ②耐摩耗性
- HV3,500の表面硬度により耐摩耗性が大幅に向上します。
- ③摺動性
- 高温環境下での安定性に優れるため、高温での摺動においてはより安定した性能が期待できます。
主な用途
高速切削工具:
高速での切削加工では、工具が高温にさらされますが、CrAlNの高温硬度維持能力により、工具の摩耗を抑制し、長寿命化に貢献します。
難削材加工用工具: チタン合金、インコネル、ステンレス鋼などの難削材は、切削抵抗が大きく、工具に高い負荷がかかりますが、優れた耐摩耗性が工具の損傷を防ぎます。
成形用金型:
高硬度の材料を成形する際に発生する高い面圧や摩擦による摩耗を抑制します。
金型: 冷間鍛造プレス金型などの耐摩耗性向上、焼き付き防止に役立ちます。
採用事例
設備ラインナップ
設備能力