U-DLC

U-DLCとは

30~60GPaの高硬度皮膜であることから高速摺動特性が向上し、従来u-dlcでは耐えられなかったギガ面圧の超後負荷環境下でも摩耗しない耐久力を有しています。
また、Mo-DTCなどの特殊オイル環境下でも使用可能なほか、金属溶着防止剤として幅広い適用性を持っておりアルミなどの軟質材への高い離型性があります。
弊社ではアーク放電を採用しており、水素フリーのta-C膜となります。

仕様

成膜方式 アーク方式
sp構造 ta-C
水素含有量 約2%
硬度 30~60GPa
膜厚 1~2µm
酸化開始温度 350℃
成膜温度 100~200℃

※硬度・膜厚・成膜温度につきましては環境に応じてチューニング致します。

U-DLC

特長

①高硬度
超高負荷環境での適用
②摺動特性
特殊オイル環境下での高い耐久性
③耐非鉄(アルミ・銅)凝着性 
金属溶着防止剤として適用

膜機能(評価)

摩擦量評価

ボールオンディスク摺動試験
方式
ボールオンディスク
面圧P
2139MPa
周速V
0.5m /sec
時間
120分
OIL
万能グリス/常温
ボール材質
SUJ2
プレート材質
SKH51(焼入れ研磨)
ボールオンディスク摺動試験のイメージ図
摩耗量比較

摩擦係数評価

バーベルオンディスク摺動試験
方式
バーベルオンディスク
面圧
20~150MPa
周速
0.11~4.40 m/sec
時間
400秒/サイクル
OIL
GF6(80℃)
ボール材質
SKH51
プレート材質
SKH51
バーベルオンディスク摺動試験のイメージ図
ストライベック評価

凝着特性評価

アルミ切削凝着試験
方式
アルミ切削凝着試験
切削距離
26.6m
径切込み
1.5mm
軸切込み
6.0mm
送り量
0.10mm/rev
OIL
ドライ
被削材
アルミブロック(A5052)
切削工具
φ6超硬エンドミル
アルミ切削凝着試験のイメージ図
膜種別 アルミ凝着量

設備ラインナップ

処理 仕様 設備名 大阪 三重 タイ 中国 総計
DLC バッチ式(中型) コーディング設備 3 9 8 2 22
DLC バッチ式(大型) コーディング設備 0 4 0 0 4

設備能力

有効炉内寸法

中型 φ650㎜×H850㎜
大型 φ900㎜×H1500㎜